春の佳き日

昨日は姪っ子結納でした。高校生の娘が小さいときに何かと面倒見てくれた優しいお姉ちゃんです。
高校を卒業してから関東の方で保母さんをしていたのですが、数年前に家の事情でこっちに帰り、地元の保育園に勤務しながら、お母さんを助けて小さい妹の面倒を見たり家のことをやってくれたりしていました。
今はもうあまり聞かなくなったようですが、数年前まで結婚式には「迎え女(※)」という役があり、私達の結婚式の時にその迎え女をやってくれたのが当時小学生だった彼女で、その彼女が今度はお嫁さんになるのか〜と、なんだかとても感慨深いものがあります。

結納が済んでお祝いのお菓子を持ってばーちゃんに振り袖姿を見せに来た彼女はとてもきれいで、「着物が苦しくて料理が食べられなかった」とか「疲れて腰が痛い」とかグチりながらも、嬉しそうで幸せな笑顔に溢れていました。
叔母さんとしては優しい姪っ子のこの幸せな笑顔がこの先ずっと続くことを切に祈りつつ、そして、その姿に自分の娘の姿を重ねて想像したりして、まだ先のこととは思いつつも、嬉しくもありまた何となく淋しいような複雑な気持ちになった春の一日でした。

で、次の瞬間「大変だ、今から御祝儀貯金をしとかなきゃ〜」とか「着ていくモンどうしよう…」とか、現実に引き戻されるオバサンなのでありました。

(※)当日の朝、新郎や仲人と一緒に新婦の家まで迎えに行く、新郎の身内の若い女性のことです。