ギョーザについて(2)

国内は、中国産餃子中毒騒動で揺れている。海外への食料輸入6割を依存している日本の食生活、文化の現状のもろさが露呈した。私が輸入食品について思っていることを2点だけ記す。
まず第1は、疑わしき食品の輸入流通を止められない検査体制!すべての食品には残留農薬国際基準が定められているのに、その基準に適合しているかどうかを厚生労働省は検査していません。現在行なわれているモニタリング検査では、仮に農薬が混入された餃子が発見されてもすでに消費者の胃袋の中である。水際で輸入流通を防ぐには、10%から50%まで検査率を上げ、食品検査員を増員すること。
次に2番目。中国の一企業に日本の多くの食品企業が委託生産させていたという現実である。その背景は、原材料の安さと労働コストの安さからだ。積極的に中国側から輸出しているのではなく日本の商社が介入し、日本に輸出を進めている。他方、国内では農業生産者にとって、価格競争の影響から農業が衰退し、企業の労働力形体は、派遣労働により格差社会が浸透している。自給率3.9%は、先進諸国で低水準である。

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