彼岸ごっつぉ

春分の日=彼岸の中日=私の住む地域では巻(まき)内で一斉に彼岸参りをする習慣となっております。
早い人は朝8時半くらいから廻り始め、だいたいお昼くらいまでに済ませるのですが、「家に入り仏壇にお参りし、家人に挨拶をしてお茶を一服頂き世間話をし、また挨拶しておいとまする…」というこの一連の作業は、廻る方も迎える方も結構ひとしごとです。

ここらあたりの田舎では、日中ばーちゃん方が数人寄って「お茶飲み」をするのが日常茶飯事となっているので、たいがいの家庭では煮物とか漬け物とかテキトーに普段から常にあったりするんですが、この彼岸参りのおもてなしは盆・正月のそれと同じくらい大事なものらしく「テキトー」では済まされないため、各家庭の主婦は3月の声を聞くと「あ〜またこの時期が来たか…」と憂鬱な気分になりつつ、数日前からいろいろと準備に頭を悩ませるのです。

実際ばーちゃんからは「おらしょは何をするがだい?」なんて聞かれるし、嫁に来たばっかりの頃はばーちゃんが廻って私がお迎えするという役割分担で、帰ってきたばーちゃんから「あそこん家はあれとこれと…」とよそ様のごっつぉの詳細を(頼みもしないのに)教えていただきました。
かーちゃんしょにとって春彼岸は、盆・正月と並ぶ“おおごったく&金のかかる”「来んばいいがんに…」という受難の日なのです。

で、今年の我が家のごっつぉですが、去年彼岸参りに行った際にレシピをもらったまま一年間ほったらかしにしてた「ごま豆腐」に、思いきって挑戦してみました。
レシピと言っても材料が書いてあるだけで「みんな混ぜたら、あとは、弱火でとにかく練って練って!」という話だったので、一応念のためネットで調べてみたりしてやってみましたが、わりと簡単にできたなーというのが率直な感想です。
お寺で出される本格的な精進料理のごま豆腐なんて食べたこともなく、実際、本当の味とか状態もよくわからないので「こりゃ違うぞー」と言われれば何と言ってみようもないのですが、食べてもらった人の反応はすこぶる良かったようだし、家族も「おいしい」と言って食べてくれたので、まぁ一応成功ということにしておきましょう(「なんか、餅みたいだ」という声も一部あったけど、そんなのは無視、無視!)

材料の練りごまも吉野葛も「あらけっこうするのね」的な値段だし、普段作るにはちょっと手間かかりそうだなぁ〜と思われますが、どちらも普通にスーパーで買えるし意外と思ったより簡単にできるので、興味を持った方は挑戦してみてはいかがでしょう。
ちなみに私が参考にしたサイトはここ。

http://www.higan.net/blog/shojin/2006/04/post_12.html

初めての作品

見た目はそこそこでしょ?
でも、白いの撮るってムズカシイっすね~