新しがり屋

世の中、食品を大きく分類すると、肉、魚そして野菜の3部門にわけられる。その中で野菜は、気候風土により産地が変り葉菜、根菜、果菜、花菜、豆など多種多様に富んでいる。そして味覚、食感、香りもバラエティーだ。そして、一番大切なことは、田を耕し、種を蒔き水を与え頃合をみて収穫すること。あるいは、誰もが野菜栽培者に成れることが大きな特徴だ。「身土不二」の言葉のように古来から人間と土は切り離すことなく、自然の恵みを感謝しながら暮らしてきた。私は、世界のどれだけの野菜や穀物の種類が有るか知らないが、可能な限り珍しい出会に食し自分で挑戦しながら栽培したいと考えている。
これまで栽培した新品種は、インカの恵み、インカのほほえみ、アンデスレッド、オータムポエム、ヤーコンなどがあげられる。ヤーコンは中南米アンデス高地原産のキク科の根菜で、7年前に店頭に苗が出始めた頃から作り始めた。苗の値段が1本700円の高値で、あまり人に知れていなかった。栽培法法も知らないので黒マルチをした畝に苗を大切に定植した。有機肥料を施すだけで、害虫などの影響もなく丈夫に育つとてもタフで多収穫できるすぐれ物の根菜だ。インカ帝国の昔から、果物のような野菜として親しまれ“オリゴ糖の塊のお芋”としての形と食感がある。

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昨年秋収穫したヤーコンの球根を段ボール箱の中に入れ籾殻と一緒に越冬させ
これまで球根の貯蔵法には何年も腐敗と干し上がりに失敗を繰り返してきた
ようやく成功したのは昨年の春からだ

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ヤーコンの根塊 先端に白い芽が出始めている

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いま畑の中で育っている苗