野菜は、日照りや日照不足などで生育が思わしくないことがある。その対策として朝な夕な水やりに勤しみ日陰を作る。低温の時はマルチやワラ、トンネルなどを掛けて保温に努める。
しかし、各地の農作地ではクマ、イノシシ、サルなどの里山で生息する獣や野鳥によって畑の作物が被害に遭っているという報告をよく聞く。農家の人たちは、あれやこれやの方策を講じて獣を近付けないよう知恵をしぼりご苦労をされていることだろう。幸い我が菜園は、人家に近く道路側にあるため人通りも多くこのような農作物被害はないと思っていた。しかし先日、その徴候が見られた。今年の作物の目標は、公開しているように新品種のじゃがいもを生産することである。四月に種芋を植えつけし今では、順調に生育し清楚なじゃがいもの花が見られるようになった。7月に入れば収穫できるだろうと思って期待をふくらましていた。こともあろうに大切にしているじゃがいもに被害発生! 数株の葉がしおれ元気がないので、原因を調べるために土を掘り根元を見ると茎をかじられている形跡が見られた。そして横には直径5センチくらいのトンネルが掘られていた。私はそのとき、明らかにモグラの仕業だと思い、ホームセンターで風力で羽根を回転させ、その振動を地中に伝える器具を購入し畑に取り付けた。モグラは振動に敏感なため効果があると考えていた。しかしその成果は見られずその後も被害は続いた。
私が農作物の師と尊敬している篤農家のOさんに問いただすと「それはモグラでなくネズミだ」と即答した。モグラはトンネルの土を地表に出し、こんもりと土が盛り上がっているし、野菜などの植物でなく地中の昆虫やミミズを餌にしている。ネズミは雑食だから、野菜の茎や根菜類をよく食べるとOさんは語ってれた。もう一度状況見聞するとOさんの言われるとおりである。
さてこのまま見過ごすわけにもいかない。何か良い対策はないものだろうかと思案中。