絹サヤエンドウ

今年、当社で坂西道子さんの第2集の自費出版本を制作したとき、表紙にスイートピーを添えてほしいとご本人から依頼された。そのときスイートピーがマメ科の植物であることを始めて知リ、赤い花を水彩画で描いた。今収穫期を迎えている絹サヤエンドウを観察すると同じマメ科であることが理解できる。
雪が消えてもまだ寒気の残る4月上旬、緑色の絹サヤのマメを蒔いた。今では、私の身長を超えサヤの収穫期している。絹サヤは茎と葉も同系色なので摘取るときよ〜く眼をこらさないと見のがす場合が多い。食卓でつやつやとした鮮やかな緑とシャキとした食感、ほのかな甘味の残る絹サヤをいただいている。

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「ここまでの記」の表紙に添えた赤いすいとーピー

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2メートル以上に育った絹サヤ

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朝日を受けて咲く白い花

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収穫した絹サヤ いま最盛期を迎え近所、友人に配り食べてもらい甘く美味しいと評判

作物から学ぶということ 其の2

玉ねぎが大きくなってきた。種を蒔き、苗を育てながら玉ねぎを6年間関心を持って栽培してきた。昨年秋、苗が多く余ったので知人3人に分けてやった。収穫期を前に順調に育っているという連絡をいただき喜んでいる。始めの2年間は、種を蒔く時期が早く秋にトウがたちピンポン玉くらいにしか収穫できなくがっかりしたことがあった。それでも玉ねぎは半年以上貯蔵でき冬の食卓を豊かにしてくれ重宝している野菜の一つだ。また、数年前、NHKの人気番組「ためしたガッテン!」で玉ねぎドレッシングの作り方と、効用を放送していた。玉ねぎは刻んだまま10分ぐらい過ぎてから調理すると、血液の流れをよくする薬用効果があることを知った。マヨネーズ志向をやめ玉ねぎドレッシングを手作りし、自家野菜を手軽に食べている。太陽の光を育み、艶やかな壷に似た形の玉ねぎは栽培の奥ゆかしさ、そして独特の辛味と甘味を含んでいるから食べることも大好きな野菜である。

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野菜作りと交流

経験の浅い私なので、野菜作りの手ほどきを篤農家や師と仰ぐ人からアドバイスをいただくことも多い。トウモロコシの葉は横に広がるので苗の向きを畝に対して垂直に植えることや、根の張りを深くするために水はやらない方が良いなど、畑に案内し親切丁寧に現場指導してくれるので本当にありがたく思っている。経験豊かなお年寄りは、惜しみなく野菜作りの手ほどきを親切に教えてくれる。
先日、同級生の友人のお父さんから、「野菜苗が余ったから植えてくれないか」とカボチャ、八つ頭、枝豆など10数本の苗と一緒に、栽培法などを詳しく書いたメモが添えれれていた。千葉に住む友人が5月の連休に帰省し、彼の家でお父さんも含めて酒を酌み交わしたことがあった。話題が野菜作り移ったとき、「こんど野菜の苗が余ったら届けてやる」と話していたことを思い出した。忘れないで届けてくれた苗は、種から育てポットの中でシッカリ根を張り太く、しっかりしていた。八つ頭は始めての栽培だし、枝豆、カボチャはうまい品種だと自慢していたから収穫時を楽しみにしている。
10年前から近くの小学校の脇で、地域の人たちが野菜を直売している。地場野菜のほうれん草、ネギ、苺などががようやく収穫できるようになり、今年も6月4日に直売所が開設された。住宅分譲地に移り住む人たちが増え毎日にぎわっているようだ。1っヵ月ほど前、その直売所を運営している一人の方から、看板を制作してほしいと頼まれた。いつものようにのんびり構えていたら、注文者から催促され開店1週間前の5月30日にあわてて設置した。
パーマーカルチャーについて関心のある人が、訪ねてくることがある。不耕起栽培の野菜作り、養蜂、養鶏などの循環型社会についての夢や希望を語り合うことは、知識を得る楽しい交流の場でもあるのだ。

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友人の父親からの伝言

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5月30日に設置した看板 6月4日の開店に間に合ってほっとしている

茎をかじったのは誰

野菜は、日照りや日照不足などで生育が思わしくないことがある。その対策として朝な夕な水やりに勤しみ日陰を作る。低温の時はマルチやワラ、トンネルなどを掛けて保温に努める。
しかし、各地の農作地ではクマ、イノシシ、サルなどの里山で生息する獣や野鳥によって畑の作物が被害に遭っているという報告をよく聞く。農家の人たちは、あれやこれやの方策を講じて獣を近付けないよう知恵をしぼりご苦労をされていることだろう。幸い我が菜園は、人家に近く道路側にあるため人通りも多くこのような農作物被害はないと思っていた。しかし先日、その徴候が見られた。今年の作物の目標は、公開しているように新品種のじゃがいもを生産することである。四月に種芋を植えつけし今では、順調に生育し清楚なじゃがいもの花が見られるようになった。7月に入れば収穫できるだろうと思って期待をふくらましていた。こともあろうに大切にしているじゃがいもに被害発生! 数株の葉がしおれ元気がないので、原因を調べるために土を掘り根元を見ると茎をかじられている形跡が見られた。そして横には直径5センチくらいのトンネルが掘られていた。私はそのとき、明らかにモグラの仕業だと思い、ホームセンターで風力で羽根を回転させ、その振動を地中に伝える器具を購入し畑に取り付けた。モグラは振動に敏感なため効果があると考えていた。しかしその成果は見られずその後も被害は続いた。
私が農作物の師と尊敬している篤農家のOさんに問いただすと「それはモグラでなくネズミだ」と即答した。モグラはトンネルの土を地表に出し、こんもりと土が盛り上がっているし、野菜などの植物でなく地中の昆虫やミミズを餌にしている。ネズミは雑食だから、野菜の茎や根菜類をよく食べるとOさんは語ってれた。もう一度状況見聞するとOさんの言われるとおりである。
さてこのまま見過ごすわけにもいかない。何か良い対策はないものだろうかと思案中。

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ジャガ芋の茎が見事に噛み切られしおれてしまった

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羽車を2カ所設置したが効果は今のところない